Hicktown Craftman Club / 捨てられてしまうものを帽子に生まれ変わらせるブランド

帽子の収納保管方法

~帽子の収納保管方法~

衣類や帽子、靴などが虫食いやカビ、型崩れでダメになったことはありませんか?
今回は帽子を来シーズンもその次も・・・長くきれいなままで使えるように収納する方法をご紹介します。
シーズンオフや利用頻度が低い帽子は、型くずれや虫食いが心配です。
でも「洗えない帽子はどうしたらいい?」「きれいな型のまま収納したいけど、どうしたら?」などのお困りではないでしょうか。

お気に入りの帽子を長く気持ちよく被れるように、まずはオフシーズンの帽子を長期間保収納する方法をご紹介します。
暑さ寒さから身を守るだけではないオシャレが帽子にもあります。
そのため沢山の形状があり、きれいな形を保つための収納方法も様々ですが、大切に長く心地よくご利用いただける方法です。
後半では長期保管には欠かせない防虫剤を天然素材(成分)に限定してご紹介していますので、合わせてご参照ください。

きれいな形を保つための収納方法
クラウンの中には、薄紙やタオルなどの軽い生地を丸めたものを入れると、型くずれ予防と調湿効果が期待できます。
またウールやシルクなどの動物性繊維は虫が付きやすいため、この詰め物の中に防虫剤を入れるのもお勧めです。

硬い紙では、折った角があたり変形の原因になりますので、書道の半紙のように薄く柔らかい紙や、タオルやガーゼなどをご利用ください。
(緩衝用のプチプチや、エアバッグは通気性がなくカビの原因になることがあります。)

【中折れ帽・パナマハット・ポークパイ】
頭の形が特徴的な帽子の場合は、上下逆にして保管しましょう。

花びらのような部分が重さを分散して、厚紙の形が帽子に付くことを防ぎます。
この筒に入れた状態で、防虫剤を入れた箱に収納します。

ご自身で画像のような台を作る場合には、厚紙をご用意ください。
クラウン部分よりも一回り大きく、高さがある筒形を作り、お気に入りの包装紙やお部屋に合わせた色の布で包むと雰囲気が良くなります。

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【バケットハット・キャペリン・クロシェ】
ツバが下がっているデザインで、夏物のように薄手の布1枚で作られている帽子は、ツバ先を上向きすることで変形を防ぐ事ができます。
クラウン部分は薄紙などを入れて、型崩れを防ぎます。

生地が2重のツバやフェルトのように厚みがある生地は、上向きに折り返すと表部分に折りジワができますので、画像のような台に乗せるようにしてください。

ご自身で台を作られる場合には、厚紙をクラウン部分よりも一回り小さく、ツバ先からトップクラウンまでよりも高い筒形を作り、お気に入りの包装紙や布で包むと雰囲気が良くなります。

帽子スタンドをご利用の場合には、帽子に薄紙を入れトップの形を整えてから乗せます。
スタンドの頭の形状には個体差がありますので、長く保管をしている間にそれに沿って変形することがあるためです。

【ベースボールキャップ・ワークキャップ・ハンチング】
ツバ先~両サイド~後ろ側がうねった形をしたツバの場合も、上記のサファリハットなどと同様に台へ乗せ保管をします。

【カンカン帽(キャノチェ)】
平らなツバを保つため、ツバを下にして段差のない場所で保管をします。

【ベレー帽】
ふくらみを保つために薄紙を入れて、下向きで平らな場所で保管をします。

いずれも箱に入れることでホコリ除けになり、明るい場所でも紫外線などによる変色を防げますし、積み重ねられるので収納もすっきりと出来ます。

当サイトからご購入頂きました品は、上記のような資材を使いお送りしますので、捨てずに保管の際もご利用頂けます。

使った後の習慣で虫食いを防ぐお手入れ方法
まずは虫食いを防ぐお手入れ方法から。

一度穴が開いたり生地が薄くなってしまうと、復元はほぼ不可能な悲しい状態です。
そうならないために「どうして虫が付くのか?」からひも解いていきましょう。

衣類害虫はウール、シルク、羽毛など動物性繊維を好み、また綿や麻などの植物繊維にも食べこぼしのシミや汚れが残っていると、それがエサになり虫が付きます。
それで洗濯やクリーニングが大事になってきますが、帽子には洗えないものがあり、どうしたらいいのかお悩みの方も少なくないと思います。

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そこで是非使っていただきたい物が、ブラシです。

洋服や帽子用の柔らかいブラシをかけることで、奥に入り込んだ目に見えない細かいチリやホコリ、花粉も取り除くことができます。

もちろん虫食いの原因となる『害虫の卵』も払い落とします。
外に出ると害虫の卵が付着することがありますが、卵は小さく見つけづらいので、こまめにブラッシングをして害虫の侵入を防ぎましょう。

それにブラッシングは繊維同士の絡まりをほぐし繊維の流れが整うことで、毛玉や毛束をできにくくします。
また繊維の間ができて、ふっくらとした風合いに戻りますので、特にフェルトやファー、ツイードなどでご利用ください。
目に見えて風合いが戻ると、とても嬉しいものです。

もちろんコートやセーターにも同じお手入れをすると、長くきれいな状態が続きます。

ホコリを取るだけなら粘着シートでも良いようですが、粘着質が生地表面に残りホコリやチリなどが付きやすくなることがありますので、お控えください。

スベリ(汗止め)のお手入れ方法
次に帽子の中でも特に汚れやすいスベリついてですが、これは商品ページに記載しておりご参照いただけますので、番外編としてもっと手軽にできるお手入れ方法をご紹介します。

私の家では水を入れた小さな霧吹きと、くたくたの古着を小さく切り同じ場所に置いています。
水が腐らない間に使いきるため小さな容器に入れ、指先で扱いやすいように柔らかく小さな布を選んでいますが、これが重宝します。

スベリを拭いた後、ついでに部屋の隅や気になる場所を拭いて、そのまま捨てる事ができるので一石二鳥です。
それにわざわざ洗面所に行ってタイルを濡らして絞る手間がないので、日々お手入れすることが億劫になりません。
皆さんもお試しください。

霧吹きに無臭エタノールと精製水を入れ臭い消しに使うこともありますが、変色することがありますので、まずは目立たない所でお試しください。

天然素材の防虫剤で虫食いを防ぐお手入れ方法
服や帽子は身に着けるものですから、天然成分や植物由来の成分で作られたものへの関心が高まっています。
化学合成物の防虫剤は効果がある一方で、有害な成分が室内に広がり、喘息やアレルギー(シックハウス症候群)の一因になるといわれています。
大切な家族や自分のために、ノンケミカルの天然素材(成分)の防虫剤をいかがでしょうか。
環境に配慮した、間伐材や端材を利用した品もあります。

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天然素材の防虫剤を探していると、説明書きでよく目にする文字が「フィットンチッド」です。

「フィットンチッド」とは・・・「植物が殺菌する(物質)」。
樹木が害虫などの外敵から傷を付けられた時に、病原菌に感染しないように傷口を殺菌したり、害虫を寄せ付けないためにフィトンチッドを作り、発散することによって自らの身を守るそうです。

この自然が持つバリアが、人にとってはプラスの力になり、森林など緑が多い所に行くと空気が美味しく感じるのは、このフィットンチッドがリラクゼーション・神経系の緩和に役立っているそうです。

そんな防虫効果と、森林浴に似た効果を得られる樹木の防虫剤は数種類あります。

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ヒノキやスギをチップ状にして小袋に詰められた衣類の上の置く引き出し用や、フックで吊るせるクローゼット用もあります。
積み木のように四角くカットされたものは、有効期間(3カ月~半年)が過ぎて香りが弱くなっても、表面をサンドペーパーで表面を削れば、虫よけ効果が再生する経済的でエコな防虫剤です。

他にもクスノキは天然樟脳を含み、虫には嫌な臭いのため寄せ付けないそうです。

こうした自然の力をより有効にするためには、衣類などを詰め込まず、ゆったりと入れましょう。
通気性が良く防虫・防カビ効果が高まり、折りシワや型崩れも少なくなります。

大事な衣類と体を守る天然素材の防虫剤、一度試してみてはいかがでしょうか。